国立社会保障・人口問題研究所が昨年末、「単身で暮らす20~64歳の女性の3人に1人が『貧困状態』にある」という衝撃的な分析結果を発表し、これが議論の的となり、いまだに物議を醸しています。
▼その時の記事詳細
勤労世代(20~64歳)の単身で暮らす女性の3人に1人が「貧困」であることが、国立社会保障・人口問題研究所の分析でわかった。2030年には生涯未婚で過ごす女性が5人に1人になると見込まれ、貧困女性の増加に対応した安全網の整備が急がれる。
07年の国民生活基礎調査を基に、同研究所社会保障応用分析研究部の阿部彩部長が相対的貧困率を分析した。一人暮らしの女性世帯の貧困率は、勤労世代で32%、65歳以上では52%と過半数に及んだ。また、19歳以下の子どもがいる母子世帯では57%で、女性が家計を支える世帯に貧困が集中している。
貧困者全体の57%が女性で、95年の集計より男女格差が広がっていた。非正規雇用などの不安定な働き方が増え、高齢化が進むなか、貧困が女性に偏る現象が確認された形だ。
男性の貧困率は20~25歳で20%と女性を上回っているが、その他の年齢層では女性より低い。勤労世代の男性の一人暮らし世帯の貧困者は4人に1人だった。
阿部部長は「女性の貧困率は、年齢とともに高くなる。今後は生涯未婚率の上昇も見込まれ、結婚を前提とした社会保障制度は成り立たない。最低保障年金や単身加算など、女性が一人でも暮らしていける制度に変えなければならない」と指摘している。
〈相対的貧困率〉 世帯所得を基に、国民一人ひとりの可処分所得を算出し、それを順番に並べて、真ん中の人の所得の半分(07年調査では114万円)に満たない人の割合をいう。09年の日本全体の貧困率は16%。経済協力開発機構(OECD)も同様の指標を使っている。
(朝日新聞 記事抜粋)
この衝撃的なデータについて、Twitterやブログでは反応が続出。
「これがイイ国ですか?」
「あ、わたし貧困なう」
「自分も悲しきワーキングプア(>_<)」
「ひとごとじゃない(-o-;)」
と、深刻に捉える声が上がっているものの、
「何を貧困というのだろう」
「え、そんなもんじゃね?家賃とか払ったらそれくらいしか残らないぜ」
など、この調査結果をもって、独身女性の貧困が増えたということに懐疑的な意見も多かった。
確かに、20~64歳の単身男性の貧困状態も25%。女性の割合の方が高いが、男性にとっても他人事ではないようだ。これらの結果を受け、エジプト出身のタレントのフィフィは同じくTwitterで、「『貧困』…もはや日本は豊かとは言えないのか。まぁ、どの国もだけど…」(@FIFI_Egypt)とコメントしています。
その他、多くのメディアでもこの問題を取り上げ、問題は拡大中!
貧困女性という新たなワードが生まれ、現在の日本を象徴しているとも思われる問題に発展しております。
にしても「貧困女性」は正しく表現されていないと私は思います。。。。
言うならば「貧困JAPAN」の方が正しいのではないでしょうか??
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2016年 2月 17日
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