(CNN) 結婚式を質素に済ませるカップルは、末永く幸せに暮らせる確率が高い――。米エモリー大学の経済学者らがこのほど、そんな研究結果を発表した。
同大のユーゴ・マイアロン、アンドリュー・フランシス両教授は、結婚経験のある米国人3151人を対象に詳細な調査を実施した。その結果、挙式費用が2万ドル(約214万円)を超えた花嫁は、5000~1万ドルしかかけなかったケースに比べて離婚率が1.6倍に上ることが分かった。また、費用が1000ドル以下だったカップルの離婚率は全体の平均を下回っていた。
発表によれば、さらに婚約指輪の価格と離婚率の相関関係も明らかになった。指輪が安い方が離婚率が低くなるという。
こうした傾向の背景にある原因は不明だが、マイアロン教授によると「式を質素に済ませれば経済的負担が軽く、その後の結婚生活に悪影響が及ぶこともない」という説などが考えられる。
ブライダル情報専門のウェブサイト「ザ・ノット」が米国内で昨年結婚式を挙げた1万3000人に尋ねた調査によると、式にかけた費用は平均2万9858ドルと、史上最高額を記録した。
両教授によれば、挙式費用と婚姻期間などの関係を学術的に分析した研究はこれが初めて。フランシス教授はCNNへのメールで「ブライダル業界が広めてきたのは、幸せな結婚生活のためにぜいたくな式を挙げなければならないというイメージだ。しかしそのイメージにはほとんど根拠がないことが分かった」と述べた。
研究ではこのほか、結婚式の出席者が多いカップルほど離婚率が低いという結果も出た。フランシス教授はこの傾向について「友人や親族から受ける応援が大きければ、結婚後の困難を乗り越える助けになる。またあるいは、友人や親族の多いカップルは離婚しにくいタイプだという法則が成り立つのかもしれない」と話している。
出典:CNN
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